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 LPFの清掃

さきほどD700のローパスフィルターのクリーニングをした。本当はニコンのSCに持って行けばいいのだが‥。長野からだと、時間とお金がかかるんだよね。

使ったのは、ニコンのクリーニングキットプロ(写真)。たいそうな名前だが、中身はどうってことない。使い方はこうだ。割り箸のようなものにティッシュペーパーに似たシルボン紙を巻き付け、そこに無水アルコールを少し付ける。カメラは、もちろんミラーアップ。ローパスフィルターの中心から円を描くように静かに拭いていく。最後は、ふちを四角く拭き取って終了。と書くと簡単そうだが、どうしてどうして。コツがあって、慣れないとむずかしい。1回やっても、なかなかきれいにならないものだ。それに拭くという行為よりも、その前の段階で悩む。

このクリーニングは4回目なので少しは慣れたが、最初のときはとにかくビビった。デリケートなローパスフィルターに物理的な力を加えるのである。これは、かなり恐ろしい。下手をすると、カメラが二度と使えなくなるからだ。勇気と決断がいる。おれの場合、まずはフィルターで予行演習し、次にレンズを拭いた。この辺は鼻歌まじりだが、本番のローパスフィルターとなると、なかなか思い切りというか踏ん切りがつかなかった。ためらうこと数度。最後はもうやぶれかぶれという感じで、エイッと手を伸ばした。とにかく緊張ものだった。

このゴミというのは、デジイチの宿命なのだろう。PSのスタンプツールなんかでゴミを取るのだが、毎回となるとかなりの手間。カメラには「イメージセンサークリーニング」なる機能があるが、はたしてどのくらいのゴミが取れているのか。いつもいつも疑問に思う。このゴミ問題、なんとかならないものだろうか。
09.11.13


 バイク

ここんとこ、少しヒマになった。で、写真の整理などをしている。こういう作業って、どうも苦手。すぐ飽きちゃうんだよね。音楽を聴いたり、コーヒーを飲んだり、ちょっと外に出たり、とにかく落ち着きがない。で、いつまでたっても終わらない。

この1週間は、こんな感じだった。
3日 PCに向かい、データの整理。
4日 初氷。上田市で住宅の撮影。
5日 某団体(高岡市)の勉強会で「建築写真の撮り方」を講釈(汗)。
6日 PCに向かって仕事。庭の柿の収穫。
7日 市内で住宅の撮影。
8日 市内で住宅の撮影。納品2件。
今日 プリントなど。散歩少々。納品1件。



昼過ぎ出先から戻ったが、家には入らず車の中で少し眠った。太陽さえ出ていれば、車の中はかなり暖かい。というより、窓を少し開けないと暑いくらい。電話の音で目を覚ましたが、30分ほど眠ったろうか。そんときの夢にホンダCB350が出て来た。なぜかうまく乗れないんだ。フラフラしてね。変な夢だった。

二輪免許は大型とか小型なんかに分かれているが、おれたちの頃は原付と自動二輪の2種類だけ。自動二輪の実技試験で乗るのは125cc(カブのお兄さんのような実用車)で、だれでも簡単に取れたものだ。ヘルメットも義務化されてなかったし、服装や履物もなんでもOKだったし、バイクの改造も自由だった。もちろん点数制度もなかった。夏なんか、Tシャツに半ズボンに下駄履き、ノーヘルメットなんていうのも、めずらしくなかった。高校はバイク通学が自由。高校の朝は、ガランガランという下駄の音とバイクの音でやかましかったものだ。
四輪では、16才から取れる軽免許というのがあった。高校の友人にS野というのがいた。彼は中学卒業前から教習所に通い、4月の誕生日を待って免許を取った。彼なんか、高1の春に車を乗り回していたっけ。今とはずいぶん違うね。すぐ法改正なったはずだけど、当時18才未満は罰金はなかったと思う。おれの記憶違いかな。

川中島駅近くの派出所で油を絞られたことがある。おまわりさんの名前は高木さん(名前、出しちゃっていいのかな)。今でもよく覚えている。最初はこうだ。「バイクの音がうるさい」と近所の人に通報されたんだね。で、高木さんが自転車に乗り、「こらあっ!」とやって来た。そんときおれは無免許だったけど、高木さんは見て見ぬ振り。「乗るなら、迷惑にならない河原でやれ」と言ってくれた。それで懲りればいいのに、バカだねえ。また問題を起こして、派出所に引っ張られた。いろいろ説教された。高木さん、その節は、どうもすみませんでした。若気の至りというやつで。今思うと、いいおまわりさんだったなあ。時代が時代なのかな。

二輪は、事故を起こしてから乗ったことがない。もう乗ることは二度とないだろうな。でも、ときどき夢に見る。いろいろな思い出があるからだと思う。

写真は、漬け物用の野沢菜の収穫。長野市の西にある小川村。
09.11.09


 THIS IS IT

昨夜は、今話題の「マイケル・ジャクソンTHIS IS IT」を一家4人で見に行った。マイケルのマの字も知らない子供たちに見せてどうなんだろうか。ちょっと心配したんだけどね。でも、「ああ、おもしろかった〜」「すごかったねえ」というのが子供たちの感想。なかなか見ごたえのある映画で満足したようだった。
おれはマイケル・ジャクソンのファンではないが、この映画が気になってね。ジャクソン5をリアルタイムで聞いている年齢だし、遺作映画とくれば知らん振りもできないし‥。まあ、重い腰を上げたというわけ。

マイケル・ジャクソンのステージは、久しぶりのこと。年齢を考えたら、元気のいいステージはこれが最後だったかも。それゆえに、スタッフはかなり熱が入っていた。「このステージのために、皆がすべてをかけている」という言葉も素直にうなづける。マイケル自身も、「これはすごい冒険になる。見たことのないステージを。感じたことのない瞬間を」と張り切っていた。その通り。リハーサルですらこの盛り上がり。本ステージをやである。
しかし、直前の公演中止。スタッフはさぞかし無念だったろう。でもこうやって映画になったんだから、多少救われたのでは。地団駄を踏んだのは、チケット買った人。この映画を見るにつけ、悔し涙に暮れたのでは。

マイケル・ジャクソンは超一流。トップクラスではなく、トップなのだ。文字通りスーパースター。スタッフもしかり。世界選りすぐりの最高のメンバー。そして、金に糸目は付けないという感じの豪華さ。とにかくすごい。
キーボード担当は、「今まで一流と言われる仕事をいろいろして来たが、これが頂点だ」と言い切った。世辞まじりの言葉に聞こえないんだよね。「彼が8才のときからのファンだ」とは、ドラムス担当。それから、元気のいいギタリストのブロンドのおねえさん。リハーサルとはいえ、人生最高の瞬間という顔をしていた。世界中から選び抜かれたバックダンサーにいたっては、言うまでもない。

ジャクソン5時代の曲もいくつか聞けた。それから名曲「ビリー・ジーン」も。ただ、「ビリー・ジーン」でのあの登場シーンが見れなくて残念。そう思っていたら、映画ラスト近くで、そいつを入れてくれた。ほんの数秒間の1カット(過去のステージの映像)だけどね。コツ、コツ、コツという靴の音。スポットライトで照らされたマイケルの足元のアップ。ご存知「ビリージーン」の登場シーンである。それから、ハンフリー・ボガートやリタ・ヘイワースと共演?するモノクロの映像もよくできていた。

ストーリーも盛り上がりもない平坦な映画だが、なかなかよかった。この手のステージには一生縁のない方(おれもそうだけど)におすすめ。スーパースターの第一級のビッグステージを垣間みることができる。
09.11.02


 心の旅路

前にも書いたけど、
中学1年のとき、クラスの友人に誘われて「荒野の用心棒」を見た。これが、映画好きになったきっかけ。そのつぎに見たのが、モノクロの「心の旅路」というメロドラマ。これはひとりで見に行った。映画館は、とっくの昔に取り壊した東劇(長野市東鶴賀)。アールデコ調の白い映画館で、「ニュー・シネマ・パラダイス」に似ていなくもない。かかるのは新作ではなく、リバイバルとB級映画の3本立て。料金は後で値上がりしたが、最初の頃は120円か130円。百円札と小銭があれば、映画が3本も見れたのだ。おれの家の川中島駅から長野駅までは一駅で、往復40円。お金に少し余裕があるときは、長野駅前のナカジマ会館で30円のライ麦パンを買った。丸くて平たい形で、格子状の切れ目があって、ケシの実がふってあった。けっこう大きくて、食べがいがあった。当時、ライ麦は普通の小麦より安かったのかもしれない。

話は全然関係ないけど、ケシの実で思い出した。
ケナフという植物をご存知か。そう、紙の原料になるフヨウに似た植物。7、8年くらい前かな。家の近くのある畑を見て、びっくりした。大麻畑だったからだ。あらららららっ。でも近くでよく見ると、それは麻ではなかった。畑の入り口には「これはケナフです。紙の原料となる植物で云々」という立て札があった。なるほど、これが噂のケナフかいな。2メートルを越す背の高いケナフをしげしげと見たものだ。ちょっと離れてみると、麻とケナフはよく似ているんだ。「これ、いけそう」と、すぐ思った。大麻とケナフの混植というやつだ。やはり立て札を2、3本用意するんだ。「これは教材として植えたケナフです。ケナフは成長が早く、云々」なんていう文面がいいかも。大っぴらに栽培できるぞ。なんてね。
推奨しているのではないぞ。「ケナフ畑を信用するな」と言いたいのだ(汗)。言うまでもないが、麻の栽培は天下の大罪。御法度だからね。誤解しないように。

さて、話を戻そう。
「心の旅路」の主演は、グリア・ガースンとロナルド・コールマン。記憶喪失もののメロドラマで、原題は「RANDOM HARVEST」。どういう意味なんだろう。ラスト近くの田舎の映像は、それはそれはきれいだった。心に残るいいラストシーンだね。林少年、御年13。多感にして純情な年頃だ。すっかり映画にのめり込んでしまった。
スミシィからの本当の愛を取り戻したいポーラ。その切々たる思いが、林少年の心を深く感動させた。ひたむきでいじらしいんだね、これが。早く気がつけよ。そばにいるじゃないか。言い寄る若い娘も、なかなか捨てがたいというか、かなりもったいない気がするんだけどさ。でも、ポーラの心情を思えば、この際若い娘は断念しよう。

思ったねえ。いつかおれも、ああいうきれいな田舎に小さな家を建て、そこで愛する女と暮らすんだ。晴れた日は、ごちそうの入ったバスケットを持ってピクニック。木陰でふたり仲良くランチ。
妻 「どうして、わたしの顔をじっと見るの?」
おれ「きれいだからさ」
妻 「毎日見ているじゃない」
おれ「見てるけどさ。こうやって毎日見たいんだ」
なんていう他愛もない会話をするんだ。幸せいっぱいでしょ。
でも、夢は所詮夢だった。

「心の旅路」は、「カサブランカ」と同じ1942年作品。昭和でいえば、17年。戦争まっただ中だ。戦争中、アメリカはこんな映画を作っていたんだね。長編カラーアニメ「白雪姫」にいたっては、1937年(昭和12年)の作品。とにかくすごいねえ。
昭和17年だったかな。軍は国策映画(アニメ)を作ろうとして、関係者を秘密裏に集めた。そして試写室で見た作品が「白雪姫」。技術水準の高さに皆息を飲んだとか。そしてなんとかというアニメを作るのだが、それを映画館で見て泣いた学生がいた。若き日の手塚治虫である。

さてさて、「心の旅路」だ。まったくにもってあり得ないような設定で、あり得ないような展開。でもまあ、たいていの映画はそんなもんだ。
ちょっとカビのはえた戦前のモノクロ作品だが、静かな秋の夜長にぴったりかも。この映画、鍵が鍵なんだよね。
09.10.28


 流れ星

今朝は4時前の起床。もちろん外は真っ暗。早起きしたいわけじゃないが、目が覚めてしまうのだ。仕方ない。早く起きると、昼間眠くなるんだよね。
PCの電源をオン。コーヒーを入れ、仕事部屋をウロウロ。しばらくすると、娘がやって来た。聞けば、流星を見るのだという。で、厚着をしてふたりで外へ。

夜空をまじまじと見るなんて、久しぶり。流星群といったって、その頻度は数分に一度。流れ星を三つ見たとこで、すっかり飽きてしまった。それに近頃物入りで首が回らないところをもってきて、真上を見るもんだから首がすぐ痛くなった。でも娘は元気がいい。「車の上で、寝転んで見たい」と言い出した。娘は敷物を持って車のルーフキャリアに上がった。寒くないのだろうか。おれはすぐ家の中に入ったが、娘は30分も外にいた。

20年くらい前かな。夕方、南東の空に大きな流れ星を見たことがある。あれはでかかったなあ。翌日の新聞にそれが載っていて、「飛行機が落ちたのでは」とか「UFOでは」などという問い合わせが多数あったとか。さらに目撃情報をもとに「隕石探しを始める」なんていう話もあったようだ。

これもずいぶん前だが、「操業中の漁船に隕石が落ちて来た」というニュースがあった。乗組員は隕石にまったく興味がなかったようだ。「だれもいらないんなら、おれがもらう」と、ひとりがその隕石を家に持ち帰った。後日、その隕石が200万円だか300万円で売れたとか。ずいぶん昔の話なので詳しいことは忘れてしまった。

隕石は天からの授かり物。ありがたいね。出所が出所だから、神社の宝物として伝わっている例もあちこちにあるそうだ。
おれも、隕石がほしいなあ。10kgぐらいのやつ。オークションで売っぱらうんだけど。でも、隕石より金(ゴールド)のほうが。いやいや現金のほうが手っ取り早いかな。


写真は、今日撮った高校(佐久市)のゴルフ練習場。外観をどこからどう撮るのか、ちょっと悩んだ。いつも思うことだが、ほかの写真屋ならどう撮るんだろうか。興味があるところ。
上の写真、なんか物足りない。写真の上部の光量が落ちていればいいのかな。ビューカメラの話。前のレンズをライズすると、上部の光量が落ちる。イメージサークルの端っこをフィルムに焼き付けるからだ。青空がグラデーションになって、いい雰囲気なのだ。もちろん周辺光量落ちは、レンズの欠点なのだが‥。極端な写真になると、アオリの限界を通り越して上部が丸くケラレているものもあった。すごいよね。そういう写真を懐かしむのは、おれだけかな。建築写真を撮る人ならわかると思うけど。
ビューカメラというのは、レンズのイメージサークルによるアオリの制限という機能はない。まあ普通は、冠布を被り、ピントグラスでアオリを確認するのだが、夜景なんかでは暗くてよくわからない。そういうときはカメラの目盛を見ながら操作する。何ミリライズ(シフト)できるかをレンズごとに覚えていたからね。
空を少し落としたのが、下の写真。建物が白いだけに、やはりこっちのほうが断然いい。建物が生きている。それにしても、秋の空はきれいだね。なんかほれぼれしてしまう。


近頃の建物は、照明の種類がいろいろ。奥の緑色のところは水銀灯とリチウム灯。2階の右の部屋は昼光色の蛍光灯。玄関とホールは電球色の蛍光灯。照明の種類が違うと、だいたいこんな感じになる。ミックス光というやつだ。
電球色の蛍光灯の黄色は、いつまでたってもなじめない。夜景は、やっぱ白熱灯がいい。色が暖かくて夜景らしいのだ。でもあと10年もしたら、この黄色が夜景らしい色になるのかもしれない。
蛍光灯の歴史はけっこう古いが、一般に普及したのは60年代になってから。おれの小学校のときだ。ひもを引っ張って点灯するやつで、これがなかなか点かなかった。もういいかなと思って手を離すと、点く寸前に消えてしまう。また始めからやり直し。とにかくイライラの連続。昔は、とろい奴を「蛍光灯のよう」と形容したものだ。


LEDの照明器具はどうなんだろうか。まだ高いけど、どんどん安くなりそう。つぎの照明になるのだろうか。撮る側としては、蛍光灯よりずっとずっと素直でいい色なんだけどね。
09.10.23


 大谷不動尊奥の院


今日の現場は、須坂市の大谷不動尊奥の院。140年前に建てられたお堂が古くなり、今年建て替えたものだ。奥の院という名の通り、人里離れた山の中にある。

いつもなら自分の車で行くのだが、今回は建設会社の社長が運転する軽トラ。「道が道ですから」というアドバイスからだ。その助手席で未舗装の狭い林道をガタンゴトンと進んだ。ひどい道で、やはりビッグホーンで来なくてよかった。ビッグーホーンはオフロード車だが、道は狭いし、角ばった石がゴロゴロ。なんかの拍子にパンクしそうな感じだ。

途中、車に驚いたキツネを目撃。キツネは50メートルほど逃げたところで、こちらを振り返っていた。しばらく行くと、道路のすぐ脇にカモシカがいた。車など眼中にない様子で、草を食べ続けていた。カモシカって、どいつこいつもこんな感じ。まるで飼われている牛のようだ。逃げるにしても、逃げようか留まろうかと迷った末、渋々逃げる感じ。で、逃げても20メートル。すぐ立ち止まって、こちらを見つめる。野生動物らしからぬ振る舞いだ。
「キツネ、カモシカとくれば、順番からいったら、次はクマだな」と期待したが、こちらは残念ながら会えなかった。

撮影の途中、はたと気づいた。前に来たことがあるな。そういえば、あのミズナラの大木、なんとなく見覚えがある。10年くらい前かな。家族でここに来たんだよね。すっかり忘れてた。もともと記憶力はいい方じゃないところをもってきて、50代も後半だ。ほんとうに、なんでもかんでもきれいに忘れてしまう。
09.10.20


 中条村の馬頭観音


今朝は5時の起床。外はまだ暗い。PCの電源をオンにして、ぼちぼち仕事。7時過ぎ、女房に頼まれてスーパーへ。みそ、食パン、あげ、ちくわ、ピーマンなどを購入。朝食は、ごはん、みそ汁、サンマの蒲焼き、モヤシと厚揚げの炒め物、大根おろし。食後もPCの電源をオンにして、ちょいと仕事。がんばるね。

9時半、長野市南部の篠ノ井へ。今日は秋晴れなので、高2の息子も一緒だ。M邸の外観を3カット撮り、長野市の西隣りの中条村に向かった。遠くに見える北アルプスの山頂は、ところどころ白い。冬の装いだ。山間の小さな集落をいくつも通り過ぎ、昼前に目的地の「太田の水車小屋」に着いた。
ゴトンゴトンという水車の音が心地よい。あちこちからシャッターを押し、ついでに内部もパチリ。
横を流れている小川の石をめくると、サワガニがいた。10匹や20匹は、すぐ捕まりそう。そういえば、サワガニに触るのも久しぶりのことだ。

山を下ったことろに中条村の道の駅がある。そこに立ち寄り、リンゴ(シナノスイート)、サトイモ、タマネギ、サツマイモなどを購入。しめて800円也。野菜が人気らしく、ほとんど売り切れだった。

その帰路、急に思い出して中条村役場の駐車場に車を置いた。目的地は役場の裏手。そこに馬頭観音の石碑があるのだ。
数年前のこと。住宅の撮影でここに来たのだが、足元の馬頭観音の石碑が目に入った。馬頭観音などちっとも珍しくはないが、それは特別だった。そう、とにかく新しいのだ。不思議に思って、裏側を見たらビックリ。なんと昭和50年の建立ではないか。すごいねえ。昭和50年だよ。今から34年前の話だ。昭和というと、ずいぶん昔に感じる人がいるかもしれないが、おれにしたら昨日のことのよう。競馬場近くには今も建てられているらしが、この辺りでは最も新しいものだと思う。

石碑を建てた英三じいさんのお孫さんが、こう話してくれた。
おじいさんは、昔飼っていた馬のことをずっと忘れずにいたの。いつか供養と思いながらも、20年30年と経ってしまてっね。昭和50年になってようやくこれを建てたの。馬と一緒に働いて、馬と一緒に苦労したんですものね。忘れられなかったのでしょう。自分が年を取るにしたがい、供養の願いがだんだん強くなったのかも。馬は、大切な大切な家族だったんですね。

人と馬との関係は、もうすっかり忘れ去られてしまった。愛犬という言葉はあるが、愛馬は死語に近い。もっとも、農耕馬に対して愛馬という言葉を使ったかどうか知らないが‥。
農耕に牛や馬を使ったのは、長野では昭和30年台の前半まで。畑や田んぼで働く馬や牛を実際に見た最後の世代が、おれたちだ。でも、みんなみんな遠い遠い昔のことになってしまった。

英三じいさんがもし生きていたら、こう言いたいね。おれの写真なんか、紙っぺら。すぐ忘れ去られ、消えてしまう。でもこの馬頭観音は、この後何百年も、ひょっとしたら何千年もここに建っているかも。石に思いを刻むということの重みは、歴史が証明していることだから。

30年、自分の思いを残したかったら、人にその思いを話しなさい。
50年、自分の思いを残したかったら、それを本にしなさい。
百年、自分の思いを残したかったら、それを歌にしなさい。
千年、自分の思いを残したかったら、それを石に刻みなさい。
万年、自分の思いを残したかったら、そしてその思いがすばらしいものなら、
   たくさんの人にそれを話しなさい。
   それは子から孫へ、孫からまたその子へと伝わるでしょう。
   それは伝説となり、やがては神話となり、
   長く長く末永くその思いは語り継がれることでしょう。
09.10.11


 冬の出稼ぎ

冬がすぐそこまで来ている。今朝はいちばんの冷え込みだったし、昨日は志賀高原や北アルプスで初冠雪だった。いやだねえ、寒い冬。冬に近い秋から冬に近い春までの期間は、長野の場合約半年だ。長いねえ。年を取ると、寒さがこたえる。

寒い冬は、暖かいところに出稼ぎに行きたいものだ。まだいいんだけど、年が明けた1月とか2月の話。場所としたら、四国とか九州あたり。2日間とか3日間の撮影で、経費(交通費・宿泊費など)込みで10万円とか15万円でもいいや。まるっきり儲からないけど、知らないとこに行けるし、変わったものも食べられそうだから。それに、「全国でひっぱりだこの写真屋」なんて吹聴できそうだしね(笑)。それからなんだ。女房の厳しい監視の圏外だし。考えたら、いいことずくめじゃん。なんだか、盛り上がって来たぞ。

仕事関係で思い出すと、最も西で最も南だったのは淡路島かな。西方面といったら、大阪、京都、奈良、三重あたりの仕事はときどきあるんだけどね。

ということで、四国九州方面で仕事があったら、よろしくお願いします。頑張って、いい写真を撮ります。はい。


写真は、下崎建築設計事務所(長野市)設計のM邸。今プリント中のもの。
トイレとか浴室とか、設備関係はだいたい狭い。こういう狭いところは、撮りにくいと思っている人が多い。実は反対。広角レンズさえあれば、とても撮りやすいのだ。狭いが故に、撮るアングルポジションが自ずと決まってしまうからだ。ライティングするにしても、狭いので光が回りやすいというわけ。逆に広い空間は大変。どこからでも撮れるからだ。吹き抜けの空間などは、下からも上からも撮れるので、10カットも20カットも撮れてしまう。
09.10.10


 天候不順

このところ天気が悪い。予定が狂いに狂って、大弱り。でも天気ばかりはどうしょうもない。
仕事の話。
ちょっと変わったところでは、茅を葺き直したという水車小屋の竣工写真を頼まれている。それから、四駆の軽でないと行けないという山中の神社の竣工写真も頼まれている。とにかく天気が悪いので、身動きがとれない。明日も2件の仕事が入っていたが、両方とも土曜日に延期になった。
と書くと、ずいぶん忙しそうに見えるかもしれないが、全体的にはかなりヒマ。スケジュール表も、空白だらけ。副業を考えようかな。

今日は1件納品をして、午後はプリントを少々。キャビネ25カットのつもりだったが、途中で眠くなり、イスに座ったまま眠ってしまった。やはり、姿勢というか体勢が無理なのだろう。20分ほどで目覚めた。座ったままうたた寝なんて、年を取った証拠か。プリントは明日にしよう。

このところ起床時間が、やたら早い。だいたい5時か5時半にはごそごそと起き出す。今の時期、外はまだ薄暗い。もう少し寝ようかと5分ほど迷うが、どうせ眠れないので起きることに。これまた年を取った証拠か。寝る時間はまちまちだが、横になるとすぐ眠ってしまう。昔からだが、眠れなくて困ったという記憶はあまりない。寝付きの良さは、おれの自慢だ。寝付きはいいのだが、眠りは浅い。物音とか、なんかの拍子にすぐ起きてしまう。昔は朝まで起きなかったんだけどね。それからビールを飲むせいか、トイレにも必ず起きる。おれくらいの年代って、どんな睡眠事情なんだろう。

このところ女房の体調があまりよくない。夜もあまり眠れないようだ。食事の用意も、なんか辛そうだ。こういうときは、お手伝いさんがほしいよね。もちろん、女房をいたわっての話だ。女房には、少しでも楽をさせてあげたい。そんな優しい気持でいっぱいだ。ホントのこと。自分で言うのもなんだが、おれって根っからの愛妻家だから。


今日、女房が色違いの歯ブラシを4本買って来た。
女房「歯ブラシ、なに色がいい?」
娘 「あたし、オレンジ」
女房「林さんは?」
おれ「そうだなあ。ピンクかな」
女房「そう言うと思った」
と、あきれ顔。
おれとしたら、別にピンクが好きなわけじゃない。人気がないだろうということで、遠慮しただけなのだ。そういうおれの奥ゆかしくてデリケートなとこが、女房にはわからないんだよねえ。
思い起こせば、確かにピンク系は嫌いじゃないけど。というか、大好きだけど。それとこれとは、違うんだよね。

09.10.07


 嫁を恐れず

近頃はそうでもないが、昔はなにを買うにしてもカタログを何度も何度も見たものだ。オネエチャンの写真ではないが、ヨダレ垂れ流しで見るもんだから、カタログはシミだらけ。食事中も見るもんだから、カチカチのご飯粒がついてたりする。
目を閉じると、それを使う自分が浮かんで来てひとりニヤニヤ。しまいには、電卓を取り出してタヌキの皮算用を始めたりする。とにかく大いに盛り上がったものだ。

おれだけじゃないと思うけど、いつもいつもほしい機材がある。それも一つ二つじゃない。いくつもだ。ほしいのはカメラ機材だけじゃない。PC関係とか、車とか、バッグとか、とにかくいろいろ。
今狙っているのは、D800(違う名前かも)だ。1500万画素(とりあえずはそんなもので)、ダブルスロット、視野率100パーセント、等、等。動画は不要。でもって、25万円。そんな大それた要望ではないはず。

「嫁を恐れず、勢いで買ってください!」とは、某カメラ店の有名なキャッチコピー。胸にグッと突き刺さる、なかなかのコピーだ。で、その衝動にかられた人もいたろうし、さっそく勢いで買った人もいたろう。無理もないことだ。


運動会なんかに行くと、おれのほしい機材があっちにもこっにもたくさん。70万円も80万円もするカメラに50万円もするレンズが付いていたりする。「プロが使う機材」という言葉があるが、おれの場合にはまったくあてはまらない。ついうつむいて、「こんなしょぼい機材で仕事していていいのかな」なんて多少落ち込んでしまう。経済的な事情なんで、いいも悪いもないんだけど‥。そういうの、おれだけだろうな(泣)。
09.10.04


 夜景の撮影



日没後はどんどん暗くなるので、夜景の撮影はかなり忙しい。シャッターを押してからすぐ背面のモニターで確認するのだが、カメラがもたつくんだよね。ほんの数秒のことなのに、いつもイライライライラ。「早くしろ!」とカメラに怒鳴ったりする。

上の写真のときは風があり、モミジの枝が揺れて困った。風は夜景の大敵だ。感度を上げたり絞りをやや開けたりして速いシャッター(約2秒)を切ったが、やはり使えるカットは少なかった。
風の強さって、一定じゃない。強くなったり、弱くなったり。いいかなと思ってシャッターを押すと、急に強い風が吹いたりする。やはり「バカヤロウ!」と怒鳴ってしまう。

夜景で、シャッタースビードが10秒とか20秒と遅くなると、困ることがいろいろある。たとえば、人が近づくと点灯する人感センサー付きの照明。「連続」のスイッチや点灯時間のタイマーがあればいいのだが、ないやつもある。これが大変。そこから離れると、すぐ消えてしまうからだ。そこで何度も何度も往復してシャッターを押す。距離があると、ヘトヘトになってしまう。それに足下が暗いんで、転ぶこともたびたび。
繁華街の撮影も大変。街灯やほかの建物の照明が壁を照らすからだ。自動車のライトもかなり強い。それから、カメラの前を横切る通行人もやっかいだ。もたもたする奴がいると、「こら!早く行け!」なんて小声で怒鳴ったりする。ああ、性格がわかってしまうな(汗)。でも、結局シャッターが押せなくて再撮影ということもあるんだよね(泣)。

15年くらい前かな。大きな交差点の角のビルの夜景を撮ったことがある。このときは夜景なのにNDフィルターをつけ、露光時間が10分とか20分というのをやった。これはなかなかおもしろい写真になった。
夕方が大変なら、夜明け前に撮るという手もあるんだよね。

それにしても、上の写真のことだけど、これまたアングルが高過ぎ。あと20cm低くすればよかった(汗)。こういうのって、いつも後で思うことなんだよね。反省。
09.10.03

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