家具のあるなし![]() 上のような写真の場合、光が反射して床が白飛びしてしまう。曇りとかやや遅い時間帯に撮るといい。明るい昼間に撮るときは、正面の窓の外をシーツなどで覆う。ストロボという手もあるが、このカットではむずかしい。 カメラ位置はセンター。つまり照明器具のラインに合わせる。日中の撮影では照明を点けたり点けなかったりするが、このカットなら点けないほうが断然いい。点けるか点けないかを迷ったら、2テイク撮る。むずかしいのがカメラの高さ。このカット、ちょっと高すぎた。あと10cmほど低いほうがいい。カメラを高くして変形の天井を見せたいところだが、それはほかのカットに譲ればいい。 このカット、家具が入っていないがなかなかきれいだ。それに、家具が入ると撮れないアングルだ。 右の写真は、ソファの納入が遅れていてダイニングテーブルのみ。ソファをどかしたわけではない。古いブラウン管のテレビをどかそうとしたが、重いので断念。家の中と外を一緒に撮るのは、コントラストの面で非常にむずかしい。晴れた昼間はなおさらだが、庭木は日が当たっていたほうが断然きれいだ。画像処理で、窓の外を選択し、外だけ暗くする。露出を変えたものと合成してもいい。また、ダイナミックレンジを広げる機能(ニコンならアクティブDライティング)もかなり有効。こういうむずかしいカットは、やはりRAWで撮ったほうが後々楽だ。 このM邸は入居前に中と外を一通り撮り、入居後にLDだけ再度撮影した。おれの場合、こういうケースは珍しくない。以前は引き渡し前に撮るのが普通だったんだけどね。引き渡し前だと、もちろん家具はなし。めちゃくちゃ撮りやすいのだが、やはり殺風景な仕上がり。建築写真というのは、まあ室内の話だけど、インテリア写真みたいなところがあるからね。たとえばダイニングなら、テーブルを置くことを前提に設計してある。リビングもしかりだ。家具があって、しかも住んでする人の息づかいが感じられないと、部屋としてのいい雰囲気が出ない。 ただ、引き渡し前(引っ越し前)に撮ったほうがいい場合がある。施主が気難しい人だったり、撮影をいやがったりすることがあるからだ。そういうケースは珍しくない。それから、撮影を快諾してもらっても、写真が撮れないことがある。家の中が乱雑で、モノがあふれている場合だ。家具なんかを移動させたりどかしたりするのはいつものことだが、それも限度ある。施主の前であれもこれも片付けるのは、やはりイヤミだよね。とても気をつかってしまう。仕事柄、あちこちのお宅にお邪魔する。長年の経験で、外を見ただけで中の様子がだいたいわかってしまう。外れることは、まずない。極端なことを言うと、住んでい人柄までなんなくわかってしまう。建物の雰囲気、庭の様子、置いてある車、玄関回りの小物などから総合的に判断するのだが、考えたら当たり前のことか。だれにでもわかるよね。
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福助![]() デジタル時代になってから、家に帰ってからの仕事が増えた。感覚的には、仕事量が倍になったような。売り上げが落ちているのに、困ったものだ。 おれは、PCに向かっての仕事がどうも性に合わない。ダラダラやるもんだから、いつまでたっても終わらない。いつも未処理データの山。根っからの怠け者なのだ。さらに悪いことに、飲み助ときたもんだ。暗くなると、冷蔵庫から冷えたビールを取り出してグイグイ。飲むと眠くなるんだよね。飲みながら仕事をするのもなんだし。 ![]() 写真は、富山県砺波市の福助という蕎麦店。なんとかという大地主の廃屋(半分ほど崩れかかっていたとか)をここに移築し、店舗に改装したもの。総ケヤキ造りの立派さは、富山ならではの雰囲気だ。 これは、「和風住宅」(新建新聞社刊)という雑誌に掲載予定。中と外40カットを4時間ほどで撮影した。RAW+JPEGというスタイルで、約5GBの量。納品はTIFF。RAWはCapture NX2で色、露出、コントラストなどを調整し、さらにPhotoshopで仕上げる。 カメラはD700、レンズはシグマ12〜24mm。このレンズ、横画面の場合に右側が片ボケする。右側だけ極端な前ピンになるのだ。縦位置で撮る場合は、カメラを天地逆にして構えることも。なんともやっかいだが、このあたりの超広角レンズでは珍しくないことだ。それから広角レンズというのは、歪曲収差がかなり強い。補正が面倒なんで、歪曲が目立たなくなる19mm前後を使っている。超広角レンズというのは建築写真には絶対不可欠のものだが、そればかり使っていると写真が下手になる。「どう切り取るか」という最も大切な作業がおろそかになるからだ。もちろん反省を込めて言っているんだけど。でもなんだ。ズームレンズで仕事ができちゃうんだから、昔に比べたら夢のよう。楽になったものだ。下の写真は夕景だが、駐車場のリチウム灯なんかの強い光が建物にあたり、ひどい写真になった。とても使い物にならない。まあ営業中なのだから、仕方ないか。店の場所も田んぼ中にあり、駐車場の照明は不可欠なのだ。 と、気を利かして勝手に思っていたのだが‥。撮影後にそのことを話したら、ご主人の西村さん(とても若い)が「照明、消したのに」とあっさり言うではないか。まさに大失敗。おれって、なんてバカなんだろう。かなりショックだった。 夕景を撮る時間帯はとても短い。どんどん暗くなるからだ。そろそろシャッターを押そうかなという頃に、駐車場の照明に気づいた。明るいうちはわからないからね。駐車場の照明のことをお願いしようと思ったが、ちょうど客がどんどん入って来て、西村さんたちはその応対に大忙し。そうこうしているうちに真っ暗になってしまった。 撮影に協力的な人もいれば、そうじゃない人もいる。ときどきだが、照明のことなんかをお願いして怒鳴られることもある。でもまあ、今回は違う。お願いしたら、心良く承知してくれたはずだ。いい方だけに、いい写真が撮れず残念。反省することしきり。 だからというわけではないが、西村夫妻の写真も撮ってあげた。にしん蕎麦、ごちそうさまでした。
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車の修理 今日の午前中は中川君が遊びに来てくれた。いろいろ雑談。共通点がいくつかあって、不思議な感じがした。午後は、建設会社と設計事務所を5カ所ぐるりと回って納品。5カ所なんてすごいね。こんなの初めて。忙しい訳じゃないんだ。夏前に納品すべきもの半分だから、「遅くてすみません」と頭を下げながらの納品。なんとも恥ずかしい(汗)。明日は富山に行く予定だったので、いつものGS(セルフ)で満タン給油。GSの若いスタッフが窓を拭いてくれた。その彼が車体の下をのぞき込んで、こうアドバイス。左右のドライブシャフトのナントカ?(前輪タイヤの付け根)からグリスが出ています。破れているのかな。ちゃんと見てもらったほうがいいですよ。 ということで、近くのいすゞへ。そしたら、やっぱりだ。部品を交換することになった。来週の29日と30日の2日間で修理とのこと。見積り費用は、5万円から7万円(涙)。まだ異音は出てないが、長距離運転はもってのほか。我が家にはビッグホーン1台しかないので、明日の富山行きは中止。先方には事情を話して、撮影を延期してもらった。なんとなくしょんぼり。走行距離17万kmだからあちこち傷むのは当たり前だが、今回ような修理は初めてのこと。がんばって、あと5年は乗らなくては。 日曜日と月曜日は幸い撮影はないのだが、29日は市内での仕事。どうしよう。担当のW君に迎えに来てもらおうかな。自転車で行くのも大変だし‥。タクシーとかレンタカーという手もあるが、おれなんかは安い撮影代なんだよね。レンタカーなんて、とてもとても。 車も古くなると、それなりだ。風雨にさらされたボディは、長い間にあちこち傷だらけ。塗装もあちこちはげている。新車ならともかく、汚れても洗う気がしない。古くなると、燃費が悪くなるんだよね。オイルもあちこちから漏れるし。排気ガスもそうだ。古いディーゼルのビッグホーンなんか、条例で都内に入れないんだから。 古い車と古い女房というのは、どこか共通点があるね。 でもだ。車と女房とは決定的に違う。車なら、古い車を下取りに出せるからだ。いいねえ。車種はよりどりみどり。そしたら、ピッカピカのピッチピチの車に乗れるのになあ。ああ、まるで夢のよう。もちろん予算という決定的な制約はあるのだが(涙)。昔なら畳だろうが、今のご時世は車かな。 さてと。ビールを飲みながら、中川君から借りたMILES DAVISのDVDでも見るか。
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秋だね![]() あらら。気がついたら、1ヵ月半以上も更新していなかった。多少反省。 この連休は仕事をしながらダラダラと過ごした。今日は、午前中は岡谷市、夕方は市内でちょこっとした仕事。9月も下旬だ。すっかり日が短くなった。夜景の撮影なんか、6時過ぎに終わってしまう。日が短いと、写真屋としてはなんか損な感じ。仕事時間が減ってしまうからだ。 秋だね。 秋は、いつものことながら、なんとなくそこはかとなく寂しい。心も世間も、秋だね。 写真は、長野市三ッ出の棚田。一昨日撮ったもの。たまにはこういう写真も撮りたい。
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このごろ APS(DX)レンズの話。今年に入って10mm〜というレンズが各社から出揃い、「APS(DX)カメラは超広角に弱い」ということはなくなった。来年あたり9mmなんていう超広角レンズが登場するかも。そうなってくると、FXにこだわる理由が薄れてくる。もちろん、おれの仕事の場合だが‥。高画素という点でFXは有利だが、1200万画素でもなんとかやっていけそうなんで‥(汗)。先日ニコンD300Sが出たけど、D400に期待しよかな。なんて、ちょっと本気で考えているところ。 現時点で、フルサイズ用の超広角レンズが少な過ぎる。シグマの12mm〜24mmを仕方なく使っているが、点数を付ければ50点。ニコンの14〜24mmという評判のレンズもあるが、ディストーションはかなりひどい。もっといい超広角レンズが出てほしい。もちろん一桁の安いやつ(汗)。 昨日は、久々のプリント。モニターをずっと見ていたら、葉の緑がなんか変。ということは、この外壁の色も変なのかも‥。ということで、プリントを持って現場へ。実際の壁の色と見比べて、「うん、同じ」と確認して一安心。こんなことするの、おれぐらいのものかな。 今日は池森さん設計のM邸の撮影。午前9時半現場へ。さて夜景というところで、土砂降りの雨。残念。夜景は後日に。天気ばかりはしようがない。誰にも文句は言えないからね。 しかし、今日は暑かったな。 明日は軽井沢で別荘の撮影。軽井沢、少しは涼しいかな。夜景も撮るんで、やはり1日仕事。 庭にいたら、ゴマダラカミキリがおれの左腕に止まった。びっくり。写真は、飛び立つ瞬間。
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アンジェラの灰 梅雨なんかとっくに明けたと思っていたら、なんのなんの。ぐずついた天気が続いて、今日もダラダラした雨。その上、やたら蒸し暑い。先日のこと。新聞を見ていたら、「アンジェラの灰の作者」という小見出しに目が止まった。フランク・マッコートの死亡記事である。ああ、死んだんだ。というより、「おとといまで生きてたんだ」と、ちょっと驚いた。 原作は読んでないが、映画「アンジェラの灰」(1999年)は見ている。まあ暗い映画は山ほどあるが、これほど悲惨で暗い映画は知らない。それに、雨、雨、雨のアイランドの風景。道路ばかりか、アパートの1階は水浸し。アイルランドの当時のひどい様子を見るだけでも、この映画の価値がありそう。あまりにひどい描写に、「そんなにひどかねえぞ!」とアイルランドから抗議されたとか。 貧しさゆえに、生まれてくる弟たちは次々に死んで行く。フランクは、服も靴もボロボロ。そのことを友達に笑われ、教師からも厳しく叱られる。それでもユーモアを忘れず、フランクはたくましく成長して行く。 あの陰湿なアイルランドの風景は必見。とにかくすごいぞ。「アンジェラの灰」を見たら、日本の梅雨なんかバラ色かも。「蛇の目でお迎え、うれしいな〜♪」だもんね。 アメリカに渡ったフランク・マッコートは、後に母アンジェラと弟をニューヨークに呼び寄せた。アンジェラは1981年に亡くなり、フランクは弟と共にに母の遺灰を故郷アイルランドに運んだ。タイトルの由来である。
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夏休みの映画 先週、娘は友達と「ハリー・ポッター」を見に行った。で、明日は「ごくせん」とか。「もうちょっとマシなのを見ろよ」と言いたいところだが、ここは我慢。娘にも「STAR TREK」を見ようと誘ったのだが、「えええええっ」だった。女って、趣味が悪いんだよね。なにかというと、ラブロマンスとかなんかの毒にも薬にもならない路線が好み。笑っちゃうぜ。ベッドシーンならともかく、だらだらした恋の駆け引きとかは、うんざり。 映画って、こうでなくちゃ。そういう映画を見たいよね。息子曰く。冒頭10分でお腹いっぱいになるくらいの大迫力映像だってさ。もちろん「STAR TREK」の話だ。息子と大いに盛り上がったものの、いつ行けるかとカレンダーを見ていたら‥。なんと、長野では上映終了(泣)。どうもタイミングが合わない。長野ではガラガラだったのかな。 昨年からチェックしていた「THE SPIRIT」にも行けなかった(泣)。「Sin City」の映像にしびれていたんで、とにかく残念。「Sin City」のミッキー・ローク、ブルース・ウィルス、クライヴ・オーウェンはよかったよね。監督は、もちろんフランク・ミラー。「Sin City」は男の世界だけど、「THE SPIRIT」には美女がたくさん。それも普通の美女じゃなくて、そそられる美女美女。たまんないよね。女好きだが大モテの主人公が、死に瀕して、「ああ、女の顔しか浮かんでこない」と口にするシーンがあるとか。なんとなくというより、かなりうらやましい。 娘が学校からもらって来た「夏休み推薦映画」という割引券の一覧。ざっと見たら、ロクなものがなかった。まあすすめるとしたら、「HACHI 約束の犬」かな。この映画、最初予告編を見たときは吹き出してしまった。あのリチャード・ギアが両手を広げて、ちょっと変なアクセントで「ハチー」と秋田犬を呼ぶのだから。あまりのミスマッチにびっくり。でもさ。犬って、けなげなんだよね。ずっと前のテレビで、犬のいろいろなランキングをやっていた。学習能力のない犬のナンバーワンはブルドッグとか。秋田犬も学習能力がないのかも。自分の大好きな飼い主が死んだことを学習できないんだね。今日は電車から降りなかったけど、明日はきっと。そう思って、毎日毎日駅の前で待っていたんだと思う。秋田犬をバカにしているのではない。そういう姿が、けなげでいじらしいと思う。そうなんだ。ハチが哀れでいとおしい。老犬になっても駅で待ち続ける姿に、ついつい涙してしまう。 ハチには、ずっと希望があったんだと思う。どんな住み心地のいい家よりどんなごちそうより、愛する人が出て来るであろう駅の前で待つことが幸せだったのだと思う。ハチは5年10年と駅で待ち続け、寒い夜ひとり死んでいく。ハチは死に瀕して、愛するパーカー教授の幻影を目の前に見る。「ハチ、長いこと待たせたね」という教授の台詞。ハチにはどんなにうれしかったことか。美しいシーンだね。ハチ、天国で幸せでね。 やっぱ死に瀕していろんな女の顔を思い出すのは、その場の空気としては、はなはだ不謹慎かも。 ハチのようにずっと一途におれのことを思い続けている女が何人もいると思うけど、おれのことはあきらめな。きれいに忘れることだ。人生、思うようにはならないものさ。
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近況![]() 7/10(金) 木祖村にて民家再生のO邸の撮影。江戸時代は庄屋という旧家中の旧家。雨降りだったが、数分間だけ雨が上がった。すかさず外観を撮影。木曽は遠いんで、超ラッキー。こういう仕事はいいね。久しぶりの木曽だった。 上の写真は、和室から見た庭園。背後の山は、みなOさんの所有。こういう場合も、やはり借景というのかな。 7/11(土) 長野電塾に初参加。電塾というのはカメラマンの最先端の勉強会で、情報交換の場にもなっている。そこでちょこっと講師。いつものことながら、赤面の至り。夕方から村松カメラマンのスタジオに場所を変え、にぎやかに飲み会。かわいい娘さんがおいしい料理を次から次と運んでくれた。ごちそうさまでした。8時からは別の飲み会に。ちょっと飲み過ぎた。 7/12(日) 岡谷市の観音院での撮影。住職と武田勝頼の話などで盛り上がる。四国の視察旅行に誘われる。ロハなんで、行ってみようかな。来月下旬らしい。
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ナツハゼ 仕事柄、あちこちのお宅にお邪魔する。撮影後などに世間話をするのだが、ときどき庭木のことでアドバイスを求められる。よせばいいのに、おれも知ったかぶりでベラベラしゃべってしまう。たいていは、おれの個人的趣味の押し付けだ。たとえば、こう。施主「ここには、なにがいいだろう?」 おれ「そうだなあ。ここにかんな感じでヒュウガミズキを植えて、それから‥」 施主「トサミズキと違うの?」 おれ「トサミズキは品がなくてダメ」 施主「‥‥」 おれ「それで、ここにはナツハゼだな。コバノズイナもいいかも」 施主「ナ、ツ、ハ、ゼ‥」 おれ「そう、ナツハゼ。芽出しも紅葉もきれい。上品な木だ」 施主「ヒメシャラはだめかな?」 おれ「悪くはないけど、なんか芸がなくて弱いんだよね」 と、いった調子。横に専門家がいたら、確実に笑われる。 好きな草、好きな木というものがある。あくまでも個人的な好み。 「少佐と大佐は、差が小差で大差ない」というくだらない言葉がある(関係ないけど)。コナラとミズナラはよく似ているが、やはりミズナラのほうがいい。マユミとツリバナも、同じニシキギ科でよく似ている。よく似ているんだけど、ツリバナのほうが断然いい。姿が優しくて、実も風情があるんだよね。全体に繊細な感じ。よく似ているんだけど、全然違うんだ。まあ、変な日本語だね。 雪の冬山で見るマユミは、ハッとするほど美しい。その毅然とした姿は、ため息が出るほど。でも、それはそれ。庭に植えると、パッとしないんだな。 それから、なんだ。たとえば、ミヤマオダマキ。高山で見ると、それはそれは美しい。でも庭に植えると、なんかケバイんだよね。栽培品種のオダマキもそう。なんかこう、姿も花も品がない。水っぽい女(大好きだけど)のイメージかな。それに比べ、ヤマオダマキの美しさはどうだ。姿といい花といい、とにかく格段に上だ。見つけると、吸い寄せられる感じ。そいでもって、頬ずりしてしまう。「ヤマオダマキのような女」という言葉はないが、そんな女とぜひ巡り会いたいものだ(汗)。 話の中で、「いつかお宅の庭を見せて」なんて言われることがある。まあ、恐ろしいこと。我が家の庭なんか、近所の人が眉をひそめるほど草ぼうぼう。荒れるがままという感じ。とくにひどいのが、玄関前。ササがはびこっちゃって、植えた下草は壊滅状態。もうお手上げで、なす術がない。呆然と立ち尽くす今日この頃。 雨の中を撮った玄関前。来週あたりカマを入れよう。左手の大きな木は甘柿。昨年10コほどの実を初めて付けたが、今年は100コ以上も付けている。少し撤果したほうがいいのかな。
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あと10年 先日、MacBook Proの13インチを買った。少し迷ったが、メモリーは2GBのまま(おれらしい)。箱から取り出し、さっそく電源をオン。のはずが、スイッチがわからない。2秒後、ようやく電源スイッチを発見(汗)。スイッチを入れると、例の起動音。Mac Miniとの接続を試みるが、早くも挫折。ノート側の FireWireの接続口の形状に!?なんだこれ?さっそく調べたら、FireWire800というものらしい。そんなもん、知らねえぞ。データの移行にはほかにも方法があるのだが、意地になってしまった。さっそくヤマダ電機に行き、FireWire800→FireWire400の変換アダプターを買うことにした。が、見つからず。で、PCデポに行き、やっと9pin-6pinのケーブルを見つけた。これで一件落着。データ移行の所要時間は1時間20分。ああ疲れた。この手の知識に限らず、機械関係はとにかく苦手。なにをやるにしても、苦労の連続。言い訳をすれば、おれって根っからの文系なんだよね。そもそも出発点から無理なのだ。さらに悪いことに、それなりの知識を学習する気力はゼロ。人に聞くのも面倒。われながら恥ずかしい。 とにかく知らないことだらけ。昨日は、2本指でのトラックパッドスクロールという便利な機能を息子に教えてもらった。「おおおおおっ」という感じ。それから、つい先日も。iTunesで新規プレイリストを作っているときだ。「こういうときは、shiftキーを使ってこうやって選択するんだ」と、後ろから息子。おれの操作にイライラしたのだろう。やってみたら、目から鱗。「なるほど、こうやるのか」と、感心することしきり。おれって、初心者とまったく同じだね。デジタルカメラ関係も、推して知るべし。ますます恥ずかしい(汗)。 あと10年、カメラで糊口を凌げればいい。そう思っている。だからという訳じゃないが、「まあこんな程度の知識でも、なんとかやって行けるのでは」と楽観している。あと10年か‥。長いような短いような。あと10年健康でいられれば、御の字なんだけどなあ。どうだろうか。
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| 息子のこと 息子は高2。やはり女房の姓だが、名前は類(るい)。ちょっと変わった名前だ。「類」とい字がきれいなんで、名付けた。 おれの人生の中で、いちばんのショックは息子が生まれたこと。とにかくうれしかった。夜明け前に生まれたんだけど、その日の朝はまったく新しい世界の始まりだった。うまく表現できないけど、「おれの子供、おれの息子」という目の前の新鮮な感覚がとても衝撃的だった。 その息子、今秋、学校の研修旅行に行く。大阪近辺の最新の施設なんかを見学するらしいが、2日目は班行動とか。息子はというと、「有名たこ焼き屋のはしごコース」なんかを狙っている様子だ。「おいおい、そのどこが研修なんだよ」とツッコミたくなるが、中途半端でなく、それはそれで潔いか。その班行動の後は、夕方の5時にUSJに集合とのこと。旅行を今から楽しみにしている。先の楽しみがあるって、いいね。 息子はよく勉強している。数学とか物理とか化学の習ったことをおれに話すのだが、難しくておれにはまったく理解できない。それでも、うんうんと聞いてやる。普通の高校ではやらないような高度な内容。しかも普通の高校の倍くらいのスピードで進んで行く。理数系の授業は、普通の高校の3年間でやることを1年半くらいで終えてしまう。息子はついていくのがやっとのようだが、それでも勉強が楽しいらしい。 息子とよく話をする。音楽のこと、映画のこと、旅行のこと、それからおれの昔のこと。とにかくいろいろ。当然だろうが、息子の知らないことが多すぎて、話があまり進まない。で、話が戻ったり、横道にそれたり。わけがわからなくなるが、それはそれでいいのかな。話したいこと、伝えたいこと、覚えてもらいことは山ほどあるんだけどね‥。まあ、ぼちぼち話していこう。 世間知らずで、とろくて、だらしなくて、頼りない息子。「どうしてそんなバカなんだ!」とついつい口にしてしまう。でもだ。「親に似たとこだけ親に叱られる」という川柳がある。まったくその通り。でも実のところ、息子がまぶしい。まあ、おめでたいというか、とにかく親バカだね。 いちばん心配していることは、時間の感覚。とくに朝なんかのんびりしていて、予定の電車に間に合わないこともしばしば。田舎なもんで、電車の本数が少ないのだ。昨日は長野駅まで、今日は学校まで車で送ってやった。その繰り返しで、学習能力ゼロ。親に甘えているところもあるのだろうが、車がないときは自転車で長野駅または学校までダッシュする。先日もそうだった。あと2分早く家を出れば電車に間に合ったのにね。自転車で学校までは55分。猛スピードなら45分とのこと。 時間のことを口を酸っぱくして諭すのだが、「わかった、わかった」とか「大丈夫、大丈夫」と言うだけ。 「人間、本当のことは1回しか言わない」という格言をご存知か。「はて、そんなのあったかな」と思うよね。ところがあるんだな、これが。 高橋酒造(熊本県)のテレビのCM(シリーズもの)。 雨の夜。若いカップル。女のマンションの前。女、振り返り、 女「‥部屋に上げてもいいけど、変なことしないでね」 男「しない、しない」 マンションに消えて行くカップル。そこで、ナレーション。 「1回しか言いません。球磨焼酎といえば、白岳」 このシリーズのCMは、ローカルものながらかなり有名だ。映像は高橋酒造のHPで見る(見つけづらいかも)ことができる。 それにしても、女の気持というのはよくわからない。「変なことしないでね」と言っても、変なことをしなかったら怒ったりしてね。 なんかの映画の中で、こんなジョークがあった。どうして中国は人口が多いのか。中国語というのは、ひとつの言葉に20もの違う意味があって、女が拒否しても男はそれを理解できないのだという。おもしろくもないジョークだが、意味はよくわかる。 古い川柳に曰く、 娘十八 いやとかぶりを たてに振る
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娘のこと 庭の柿の木の巣箱では、今シジュウカラが子育ての真っ最中。せっせと幼虫などをくわえて巣に戻って来る。頻度は数分に一度くらい。親が巣箱に入ると、ヒナたちはピーピーと大騒ぎ。その鳴き声は、家の中まで聞こえて来る。食べ盛りなのだろう。我が家の子供たちも食べ盛り。食前酒という言葉があるが、我が家の場合は食前食。パンとかお菓子とか、とにかく量のあるものを食べてから夕食に臨む。我慢できないんだね。10kgのお米を買っても、すぐ終わってしまう。田んぼでも借りて、お米を作ってみようかな。家庭菜園ならぬ「家庭田んぼ」というやつ。なんて、少し本気で考えている。でもまあ無理だろうな。なんてったって大変だもの。 娘は中3。おれとは名字は違うが、名前は怜(れい)。生まれるまで男の子だと勝手に思っていて、男の名前(柊しゅう)を考えていた。ところがだ。生まれたのは、なんと女の子。慌てたね。で、考えたのが怜。あいうえお順なら、「る」の次は「れ」だからだ(汗)。 娘の出産のときは、それはそれは大変だった。夜の何時ころだったろう。11時過ぎだったかな。「すぐ来て、生まれそう」という電話。女房からだ。おれは別の場所にいたんで、慌てて女房のもとへ。腹のでかい女房を車に乗せると、長野日赤病院へまっしぐら。今だから言うけど、多少飲酒運転。それから信号無視。なんせ「生まれそう、生まれそう」と絶叫する女房を乗せているのだから、交通違反どころではなかった。女房はときどき陣痛に襲われ、おれの太ももを力一杯つかんだ(後で青いアザができたほど)。病院に着くと、女房を車椅子に乗せ、助産婦さんと担当医師が待つ分娩室に急行。おれも分娩室に入ったが、ラマーズ法どころではなかった。5分もしないうちに出産。いやあ、あんときはほっとした。女房が退院するとき、「もし間に合わず、自宅で産むことになったら」ということを助産婦さんからアドバイスしてもらったと聞いた。へその緒の切り方なんかのことらしい。女房も、「次は上手に産めると思う」と言っていたが、次はなかった。 その娘も、来春は高校入試。この夏休みに夏期特別集中講座(1週間)なるものに行きたいようだ。友人に誘われたらしい。塾や夏期講習なんかの話をする友達が少しうらやましかったのかもしれない。授業料は38000円也。塾に通ってないんだから、まあ夏くらいしょうがないか。かわいい娘のためだ。それにしても高いなあ(泣)。 娘は親に似ず、学業の成績はとてもいい。兄と比べても、かなりいい。学年では、いつも10番以内。2番のときもあるくらいだ。 おれ「おれと全然似てねえな」 女房「林さんの子じゃないかもよ」 と、ニヤニヤ。 笑うべき冗談のはずだが、ちっとも笑えないんだな(汗)。それどころか、真意を測りかねて女房の顔をまじまじ見てしまう(汗、汗)。 これも、女房との会話。 おれ「この温泉、前に女と来たことあるな。ひよっとして、お前かな?」 女房「わたしもそう。だれかと来た記憶はあるけど、相手が思い出せない」 古女房ともなると、なかなか手強い(汗)。
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