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 和室の撮り方 2

初級〜中級 住宅写真の撮り方 



金沢市の民家再生住宅。写真AとBは、同じ部屋。写真Aは、棚に花がほしい。いろりの上にはなんだろう。ランチョンマットを右と左二組ずつ置いて、お酒のセットを並べるのがいいかも。数人が談笑してば、なおいい。人物が入ると、部屋のスケールと用途がわかるからだ。
この部屋は18畳という広間。大きさを比較できるものが写り込まないと、なかなかスケールがわからないものだ。



ほかの部屋と違い、建具がポイント。欄間や障子の桟が飛ばないように注意する。和室はなんといっても陰影が大切。暗いところ、つぶれたところがあっても、全体の雰囲気を優先させる。



ロの字型のコートハウス。昼と夕の両方撮るべきだろうが、その撮影のタイミングはむずかしい。Aは、差し込む太陽光がもう少し強いほうがいい。Bは、もう少し遅い時間での撮影がよさそう。でもそう気づくのは、いつも撮影後のこと。なかなか思い通りに撮れないものだ。ときどき物覚えの悪さに落ち込むことがある(涙)。
建築写真というのは、よく撮ろうと思えば、いくらでもよく撮れる。時間をかけて手間を惜しまなければ、80点の写真は必ず撮れる。でも、なかなか90点にはならない。



夕方の写真。和室関係は、どうしても正面で撮ってしまう。ときおり反省するが、仕方のないことか。
一見きれいに見えるが、庭にもう少し強い光、メリハリのある光がほしいところ。両カットとも、カメラ位置が高過ぎるかな。



庭を撮るには、曇天が撮りやすい。晴れでも雲が動いていれば、陰るのを待ったりもする。家の中から撮る場合は、なおさらだ。撮りやすいというのは、つまりうまく撮れるということ。うまく撮れるといっても、80点まで。80点以上を望むなら、曇天ではなくて太陽の日差しをうまく使う。
左の写真は曇天ではなく、どピーカンに撮ったもの。飛び石などが少し白飛びしているが、生き生きとした庭に写っている。とくに光を受けた木の葉が、なんとも美しい。曇天では、とてもとても出せない雰囲気だ。


テーブルと座布団をどかしたら、大きな青い跡がくっきり。これには困った。Bは、ぎりぎりのところで青い部分をカット。Aは天井の照明を消し、低い位置でシャッターを押した。
超広角で、メイッパイ引いた位置で、部屋全体を広く写してしまう。もちろんこれはこれでいいのだが、あまりに芸がない。写真は引き算。どう切り取ることが命だ。




和室から見たLD。和室はつい個別に撮りがちだが、ほかの部屋とのつながりもほしい。


庭を入れるため、ともに夕方の撮影。Aは奥行き感がポイントだが、1段階絞りを開け、前景をもう少しぼかしたほうがよかったかな。Bは外が少し暗いし、カメラが高過ぎたかな。



AとBは、逆から撮ったもの。ともに手前が明るすぎて、説明的。もう少し陰の部分がほしい。茶室でのコントラストは、とにかくむずかしい。



合成の実例
画像処理もピンキリ。変な日本語だが、簡単な合成は簡単だぞ。いろいろ応用できるんで、ぜひ挑戦してみよう。

夕方の撮影で、外光(障子の外から光)が弱過ぎる。相対的に照明の蛍光灯が明る過ぎる。また、床の間がやや暗くなり、印象が薄い。さて、どうするか。

外光(障子の外から光)を生かすために、メインの照明を消して撮る。部屋全体の感じはいいのだが、床の間が明る過ぎる。さて、どうするか。

合成を前提に、床の間に露出を合わせたカットを撮る。Cは、Bの1.5絞りアンダー。本来は、色も床の間に合わせるべきなのだ
が‥。このときは面倒なんで、明るさのみを変えて撮影。
こういう場合も、本来は
RAWで撮影すべきだろう。

で、Cの床の間部分を選択し、コピー。そして、Bの床の間部分にペーストしたのがD。Cの床の間部分の色補正が過剰で、ちょっとつなぎ目近辺の色が不自然かな。でもやり方としては、まあこんな感じ。
Aに比べたら、格段にいい雰囲気だと思う。