ホーム

 外観 3  夜景

初級〜中級 住宅写真の撮り方 



夕景と夜景とは本来ちょっと違うものだが、一般的にはあまり区別していない。おれも区別していない。右の写真は、夕景。でも、「ゆうけい」と言っても、ピンとこない人が多い。で、いつもは夜景という言葉を使っている。まっ、言葉の問題はどうでもいいや。

「夜目遠目傘の内」という言葉ある。正にその通り。夜景は
きれいに見えるのだ。だから、頑張ってぜひ夜景を撮ろう。平凡な建物でも、きれいに写る。きれいな建物なら、よりきれいに写る。ツマラナイ建物だったら、夜景でごまかそう。周囲の環境が悪い場合も、やはり夜景でごまかそう。つまり、昼の建物がスッピンだとしたら、夜は化粧をした姿ということ。

大切なのは、なんてったって
雰囲気。極端なことをいえば、実際の色や形はどうでもいい。とにかく環境を含めて、いいところを強調する。だから、全景にあまりこだわらない。建物のいいとこだけを切り取る。これは昼間の写真でもいえることだが、夜景ではとくに心がけたい。どう切り取るかはセンスで、腕の見せ所なのだが、夜景の場合は比較的簡単。いいところだけが見えるからだ。一目瞭然というやつ。トウシロウでもなんとか撮れるぞ。


おれの場合、可能な限り夜景を撮っている。家の中もそうだが、昼と夜とでは表情がまったく違うし、夜の姿も計算に入れて設計されているからだ。



なん時ころの撮影がいいのか?
そいう問いには、日没後と答えている。いろいろなんで、答えようがない。

おれの撮影の仕方はこうだ。
内外の照明をすべて点灯する。日が沈んだころ、カメラを三脚にセット。ピントを合わせたら、動かないようにピントリングを紙テープで固定。撮影位置(2個所または3個所)を移動しながら、休まず撮り続ける。シャッタースピードがだんだん遅くなるので、途中、絞りを開けたり、感度を上げたりもする。撮影位置を変えての撮影は、とても忙しい。どんどん暗くなるからだ。5秒というシャッタースピードですら、イライラしてしまうほど。夜景では、撮影時間が早いと、空は白く写る。時間が遅過ぎると、空は黒く写る。とにかくたくさん撮って、後で選ぼう。


室内の照明はとても重要。撮影時間が早いと、ちっとも雰囲気は出ない。逆に遅過ぎると、建物のシルエットが闇夜に消えて、照明はハレーションを起こす。

室内の照明の種類は、白熱灯がベスト。電球色の蛍光灯は黄色に偏るが、なんとかOK。困るのが、白色蛍光灯、水銀灯、リチウム灯。
明る過ぎる部屋は照明を減らし、明るさを調整する。また照明の種類が違ったり、明るさが足りない場合は、ライティングすることもある。
普通は、障子を閉める。カーテンの場合は、レースにする。ブラインドは羽を調節するが、バーチカルブラインドはちょっと面倒。立つ位置で明るさが変るからだ。



夜景を撮り始めたものの、が強くて中止したのが左の写真。シッタースピードは、約2秒。ほかの庭木はあまり目立たないが、株立ちのモミジが大きく揺れている。これじゃあとても写真にならない。風が強いと、やはり三脚とカメラも揺れる。強風は夜景の大敵だ。

はもちろんよくはないが、パラパラなら撮れないこともない。その場合、フードや傘などを利用して、レンズに水滴がつかないようにする。

また、道路やアプローチなどを水で濡らすこともある。明るさを落とし、素材の質感を出すためだ。濡らすと、室内光が反射してなかなか美しい。



Aの写真は、曇りの日に撮影したもの。もう少し時間が遅いと曇り空は目立たなくなるが、やはりパッとしない。Bは、晴れた日に撮影しもの。白い雲がなくてちょっと物足りないが、格段にいい。並べると、よくわかる。



撮影時間の違いだが、どちらも悪くない。Aは、山の緑が魅力的。Bは夜景らしくていいのだが、リビングがちょっと明る過ぎた。外の明るさに合わせて照明を調節しよう。なかなかできないけどね。



諸事情により夜明け前に撮影。だんだん明るくなる朝は、どうも調子が狂う。
昼間撮ってもつまらない写真も、夜だと見違える。
ポーチからの見上げ。見上げるときは、思いっきり見上げる。



もっと低い位置で撮るべきだった。石を濡らせば、もっと風情が出たかも。
民家再生の富山の建物。ポーチの照明が明る過ぎた。電球を替えておくべきだったが、それは後で思うこと。コンクリートには、水がまいてある。