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 居間・食堂・台所 2

初級〜中級 住宅写真の撮り方 




大きな開口部がポイントで、外とのつながりを意識して撮った。
Aは日没直後、Bは日没後30分後に撮影。夕方というのは、暗くなり始めると、どんどん暗くなる。撮るタイミングは、なかなかむずかしい。撮るところがいくつかある場合は、息が切れるほど忙しい。10秒とか15秒というシャッタースピードがやたら長く感じられ、イライラしてくる。ISO感度を上げ、絞りをやや開き、なるべく速いシャッターを切るようにしている。




住宅というのは、やはり住んでいる状態で撮りたい。が、引っ越し後にすべての部屋を撮るのはむずかしい。この家は、引っ越し前に一通り撮り、引っ越し後にリビング関係のみを追加撮影した。施主に負担のない、いい撮り方だと思う。
住宅の室内写真というのは、インテリア写真の要素が少なくない。一般の方に見せる場合は、なおさらだ。



雑誌用ということで、人入りのカットも撮影。掲載は、もちろん人入りのほうだった。
スケールという言葉ある。釣った魚の場合、昔ならタバコを並べて写したものだ。人に魚を持ってもらってもいい。なにかを写しても、大きさの基準となるものが写ってないと、その大きさ広さ高さというのは、なかなか伝わらないものだ。写真Aはいろいろなものが写っているにもかかわらず、なかなかその広さがつかみにくい。ストーブが大きいせいもあるかもしれない。しかし、Bは一目瞭然。ストーブの大きさもすぐ理解できる。
CとDは、どうだろうか。CはAと違って、スケールの問題はない。ただなんというんだろう。雰囲気とかイメージかな。女性がDの写真を見ると、自分がその台所に立っている姿をイメージするとか。つまり写真に感情移入できるんだね。どこかで読んだ記事の受け売りだけど。
というわけで、どんどん人入りの写真を撮ろう。でも、むずかしいぞ。コツは、とにかくたくさん撮ること。



AとBは、ほとんど同じ時間に撮ったもの。どちらがいいかと聞かれたら、Bと答える。広い開口部は庭の眺望がいいだけでなく、太陽光がたくさん降り注ぐはず。Bのように強い光が差し込んでハイライト部が飛んでいても、いい雰囲気だと思う。



カーテンのない部屋。日の低い冬は、部屋の奥に光が差し込む。心地よい日差しならいいが、Aはちょっと見苦しい。Bは太陽が雲に隠れたとき撮ったもので、ライティングなし。写真屋としては、待つことも仕事。



冬のどピーカン。Dは、ストロボを背後の壁にバウンスさせて撮ったもの。ストロボを使わないとしたら、陰るのを待つか、日没後に撮るしかない。あるいは、窓の外をシーツで覆い、後で窓の外の景色を合成するという方法もある。



窓から差し込む強い光に困ることがある。雲に太陽が入るのを待つ手もあるが、普通はそんな悠長なことはしていられない。で、写真Bのように、窓の外を白い布で覆う。面倒のようだが、これがいちばん手っ取り早い。布は、特大のシーツが便利。シーツ固定用に種類の違うクリップをたくさん用意しておく。
写真Bのように窓を直接覆うのではなく、窓からちょっと離して布を垂らした方が光は柔らかい。風があると、むずかしいが。場合によっては、シーツを2枚重ねてもいい。完全に遮光したい場合は、暗幕を使う。

シーツの用途は、遮光だけではない。ストロボのディフィーザーとして、また背後に垂らしてストロボ光をバウンスさせたりする。また、バッグなどの撮影機材を置く場合、床に広げたりもする。とにかく大活躍。



ペットを入れるのもいい。上の写真はワンコに動きがなくて、30点。自分は撮られるのはイヤ。でも、ペットはぜひ撮ってもらいたい。そういう傾向があるようだ。