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 玄関・ホール 1

初級〜中級 住宅写真の撮り方 



Aのような庭が望める玄関は、正面で撮りたい。玄関戸が引き違いの場合は、戸を外してセンター位置を確保する。こういうカットは、晴れた日中は外が飛んでしまうので撮りにくい。曇りや雨の日を選ぶ。もちろん夕方でもいい。
明るい玄関なので、Bはとても撮りやすい。背後から光が入るためだ。ただ光を均一にするため、背後の障子を外して撮影している。これもちょっとしたテクニック。
土間が石張りの場合は、水で濡らすことが多い。ただ白っぽい石は濡らしてもあまり変らない。また、上の写真のように目地がポイントの場合は濡らさない。洗い出しも、濡らしたり濡らさなかったり。

玄関に限らず、手前が明るくて奥が暗い部屋はライティングできないが、その逆の手前が暗くて向こうが明るい場合(逆光)はライティングできる。とはいっても、ライティングはあくまでも補助光。ライティングしていないようなライティングがいい。光の強さや角度をを変えたりして、何枚も撮ろう。



玄関を外から中に向かって撮るときは、どうしても奥が暗くなる。玄関戸を開けるときは、なおさらだ。奥を明るくするのはむずかしいので、シーツなどで入り口を遮光し、手前を暗くする。Aは、入り口をシーツで覆って撮影。冬期だが、南側玄関で日中撮る場合は、玄関内に太陽光が強く差し込むことがある。そうなると、もうお手上げ。曇るのを待つか、夕方に撮るか、さもなくばシーツを何枚も重ねて直射光を遮断する。
家の中から外に向かって玄関を撮るときは、手前が暗くて奥が暗くなる。こういう場合は、ストロボなどを使う。Bは、ストロボを使った例。ストロボがないときは、シーツなどで開口部を外から覆う



ポイントは、変木とトップライト。こういう天候で、こういう時間帯に、こう撮るのが正解だと思う。曇天では、まったく雰囲気がでない。



AとBは、同じ玄関。民家再生住宅ということで、漆喰の白壁と木部とのコントラストがなんとも撮りにくい。暗い木部はどうしてもつぶれがちだが、光を反射させて質感を出す。



AとBは、同じ玄関。現場は福井県だったかな。富山県だったかな。Aは手前が暗くならないように、ライティングをしている。Bは、ライティングなし。中庭になにもなかったので、植木鉢を並べてみた。



上のような奥行きのあるカットは、日中はとてもとても撮れない。結局、日没を待って撮るのだが、照明の色が違っていると大変。



AとBは同じ時刻に撮ったもの。
この玄関を撮ったときは、時間帯が少し遅すぎた。Aの写真だ。外の光が弱く、大きなガラス窓の印象が薄い。で、どうするか。(露出を変えて撮影し、後で合成する手もあるが‥)

露光中(シャッターを押している間)に室内の照明を消すのである。すると、相対的に外が明るく写る。それが写真B。速いシャッターではむずかしいので、ISO感度を落とし、絞り込む。タイミングはむずかしいが、そこはそこ、撮ってもすぐ消せるデジタル。時間を変えて、何枚も撮る。
Bの写真の場合、左で(リモートコード)レリーズ、右手で照明のスイッチという状況。たまたまスイッチに手が届いたから撮れたカット。延長コードでも届かない場合は、セルフタイマーを使う手もある。助手がいると楽なんだけどね。
外観夜景では、玄関ポーチの照明が明るすぎることがよくある。電球を暗いものに替えたりするが、これがなかなかむずかしい。やはり、家の中でだれかにスイッチを点けたり消したりしてもらうといい。たとえば、5秒とか10秒間隔でオンオフを繰り返すのだ。

窓から見える街の夜景などは、この方法で撮ることが多い。カメラにその機能があればだが、二重露光でもいい。



3月中旬の撮影。天気は曇り。Aが16時37分。Bが17時33分。Cが17時58分。どれがいいんだろう。本当は、もっと早い時間のほうがいいのかな。外の景色がパッとしないので、その点からいうとCがいいのかな。それにしても、引き渡し前で寂しい写真だ。左の壁に絵がほしいところ。



Aのような横からのカットは、意外と撮りやすい。手前も奥も、明るさが同じだからだ。撮りにくいのがB。玄関戸を開けて石張りを入れると、手前だけが極端に明るくなる。いっそのこと戸を閉め、板張り部分だけを撮る。こ廊下の奥が暗くならないように気をつける。



Aは、身を乗り出しての手持ちの撮影(ISO560 f5.6 1/20)。「仕切りの戸を閉めて」という設計士の注文だったが、それはそれとして、少し開けて撮影したのがB。さらに全開のカットも1枚。注文通りに撮るのは当たり前だが、写真屋としてはもう1枚付け加えたい。